2023.6.4 満月「物質とエネルギー」

  

こんにちは、MOONSOAPです。雨と上手につきあいながら、快適に過ごす方法を考える季節となりました。紫陽花の彩りや梔子（クチナシ）の香りにはっとさせられるのも、この季節ならではでしょうか。

Today's MENU

１．MOON LETTER

２．お知らせ

３．花葉月果（かようげっか）

Contents

１．MOON LETTER　

6月4日12時42分、蠍座で満月を迎えます。

今回の満月のナクシャトラは「ジェシタ」で、ポジション的に物質的、肉体的世界と精神的世界のちょうど狭間のようなところ。

物質的に満たされたうえで、精神面の成長もしていきたい、という感じでしょうか。

スピリチュアル的な成長だけを求める人生を送る人もいますけど、私は物質的な人間としての基本の部分も満たされていたいし、とても大切なことだと思います。

長年生きてきて、いろんな時があったけれど、人間って、いや、少なくとも私は、お腹いっぱいご飯を食べて、たくさん寝ている時が幸せなのだ、と実感する今日この頃です。

ちゃんと自分の生活や身体を大切にしつつ、

「物質」

と

「エネルギー」

どちらもバランスよく。

そんな感じの満月です。

月のナクシャトラは、ジェシタ（Jyeshta）。

物質的世界と精神や心理の世界をつなげるもの。

※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため、月の入るハウスが変わり、今回は西洋占星術では射手座ですがインド占星術では蠍座の満月です。

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ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。

２．お知らせ
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5月～7月にオンラインで1万円以上お買上げのお客様へ。
「メルティソープ ユーカリシトリオドラ」と「ムースボトル」を差し上げます。
初夏のそよ風のように爽やかなレモンの香りは、洗った肌の清潔感を保ちながら、
心をゆったりと落ち着かせます。水で溶かすタイプのモイスチャーウォッシュ。
穏やかな抗菌性があり、手洗い、洗顔、シェイビング用に。詳細＞＞

[Atelier MOONSOAPにて ]
６月３日（土）～７月３日（月） ◇ オーストラリアの希少精油とレモンマートル展◇ 


3,000万年前から、現在のように他の大陸から離れていたオーストラリアには、固有のユニークな植物が約2万5千種以上あると言われます。先住民族アボリジニの人たちは、４万年以上もオーストラリアの土地を移動しながら生活していました。 彼らは、ずっと昔からオーストラリアで育つ野生の動植物について膨大な知識を持ち、これらの植物などを心や身体の治療に使ってきました。今でも森林の80％をユーカリ700種以上が占め、ナッツ、フルーツ、ベリー、スパイスも豊富です。
日本にオーストラリアの素晴らしさを伝える「クルッティ」の協力を得て、魅力的なオーストラリアの香り、味をご紹介できると思います。
アボリジニーの知恵、オーストラリアの果てしなく広大な大地の力強さを感じられる植物精油やレモンマートルのお茶やスパイス、そしてブッシュフードをどうぞ味わいにいらしてください。詳細＞＞

６月８日（木） ◇ 虫除けスプレーとレスキューバーム作り ◇ 
１１：３０－１３：３０


内容　：　アウトドアに欠かせない、「虫除けスプレー」虫に刺された後の不快感を
和らげてくれる「レスキューバーム」を100％天然の植物成分を使って好みの香りに
調香し創るワークショップです。
天然精油の中でも、レモングラスや、レモンユーカリなどの虫除けに効能のある精油、
カモミールやゼラニウム、ラベンダーなどの腫れや炎症を抑えてくれる精油などを学
びながら作ります。
お申込みは、アロマスタイリスト今昌子　cocoange22@gmail.com まで。

６月１０日（土） ◇ 月星座の調香体験 ◇ １１：３０－１３：３０


内容　：　ココアンジェのアロマスタイリスト今さんをお招きして、本格的な天然香水をゼロから作る調香体験のワークショップです。　詳細＞＞

６月１７日（土） ◇ ホリスティックハーバルリーディング ◇
１３：００－１８：３０ 


内容　：　ハーブとアロマのメッセージから本来の自分を優しく見つめるホリスティックハーバルリーディングを　Lilia さんをお招きして開催しています。　詳細＞＞

６月１７日（土）　◇ ファーマーズマーケット出店します ◇
１０：００－１６：００

生産者や農家さんから、直接、調理法や使い方を教えてもらいながらの買い物はいつも本当にありがたく、毎日の生活が鮮やかになります。
MOONSOAPは、季節のおすすめをセレクトしてもっていきますので、当日、全商品はございません。もし、お買い求めをご希望の製品がある場合はinfo@moonsoap.com　にメールなどでご一報いただけますと幸いです。

６月１８日（日） ◇ お花の販売会　moluccella tokyo　◇　１１：３０－１７：００



６月２１日（水） ◇ 女神のカラーセラピーとお守りオイル作り◇ １４：３０－１６：００


内容　：　身につける色や香りで私達は軽やかに変容します。より自分らしくなれたり、現代人の退化しがちな本能的な力を回復したり、成長や発展のためのパワーを受け取ることが出来ます。色のメッセージを受けとって頂き、選ばれた色のエネルギーを持つ精油をブレンドしてオリジナルのアロマオイルを作ります。詳細＞＞


６月２２（木） ◇ 「青い空と透明な海を感じる夏の香り」の調香体験◇ 
１１：３０－１3：３０


内容　：　夏が近づき、ワクワクと心弾むオリジナルのパフュームを創りませんか。
夏といえば、「青い空、透明な海」天然精油の中でも清涼感のある精油のレモンや、
ペパーミント、レモンマートルなどなど、「夏」を感じる精油はたくさんあります。
好みの精油を使って調香し、「夏」のオリジナルのパフュームを創る、調香体験が
できるワークショップです。みなさまと一緒に香り創りができることを楽しみに
しています。
お申込みは、アロマスタイリスト今昌子　cocoange22@gmail.com まで。


 ６月２９（木） ◇ 　カードリーディング　Peanuts Yoko　◇ 

内容　：　Peanuts Yokoのリーディングではカードを通しご自身が答えを見つけていけるように
アドバイスするを心がけています。カード以外にも見えたり感じたりするイメージも
お伝えする場合もあります。初回の方にはチャクラバランスを見たり数秘術なども
用いてリーディングさせていただきます。

※現在1枠の空きがあります。
③12:20~12:50
30⅝¥3000
ご希望の方はインスタグラムより @peanuts_ten　さんのDMにてご連絡ください。


 ７月２日（日） ◇ 世界一美味しいフルーツの会　～アフガニスタンのバブリさんを招いて ～　◇ 15：0０－１7：0０


Atelier MOONSOAPで人気のドライフルーツブランド「アフガンサフラン」の代表でアフガニスタンの農家で育ったバブリさん。アフガニスタンの美しい自然やモスク、人々の暮らしはなかなか日本では紹介されません。今回は「サフランティー」と「アフガニスタン流フルーツポンチ」を頂きながら、バブリさんによるアフガニスタンお話とスライドショーをお楽しみいただきます。詳細＆申し込みフォーム＞＞
 
３．『花葉月果（かようげっか）』　第三十四話

「若干北欧軽井沢　〜フィンランド世界幸福度ランキング編」

＊＊＊

目の中に、緑と空と雲しか映らない時に

私はとても幸せだと感じます。

アネモネ院のある軽井沢で朝を迎えるときには

いつも鳥の囀りと沢の音がしています。

 

とある、ざあざあ降りの雨の日の翌朝、目が覚めたら世界は一転、

北欧の夏のような朝になっていました。

湿度の低さ、日差しの強さ。


早朝、歩いてまだ誰も来ていない近くの温泉へゆき、
 
一人じっくりサウナで目を閉じました。

外に出ると全身がほかほかだったのでそのままお湯には入らず

そのまま立ち尽くして白樺の梢を見るともなく眺めていたら

ふわりと優しい風が肉体360度すべてを包みました。

そのなんとも言えない心地よさで
 
私はあっという間に15年前にタイムスリップしました。
 

2008年、私は北欧のフィンランドに暮らしており

そして
 
全くおんなじことをしていたのでした。

サウナへゆき

熱の籠る静かな空間の中に、裸で神聖な気持ちになって入っていって

そして「Saisinko löylyä　（サイシンコ　ロウリュア）？」

と皆に聞いて、皆がうんとうなづいたら

木の柄杓（ひしゃく）に水を汲み、

サウナの隅にある熱々に熱せられた石の上に、そっと水をかけます。

ジューという大きな音と共に

löyly（ロウリュ）と呼ばれる蒸気が発せられ、
 
みな目を瞑って少し首を垂れて、

その新しいlöylyを全身に味わいます。


löylyの作り方でその人がわかるよ、と私は言われました。

そっと、丁寧に、静かに水をかけると優しいlöylyができて

ジャッとかけてしまうと、そのlöylyは熱くて痛い蒸気になるよ

と真剣な眼差しで

教えてもらいました。


 
どんなに皆でその場に一緒にいても

味わっている感覚はこの個人の肉体における個別のものです。
 
木の香りのする熱で満たされた小屋から、それぞれのタイミングで出たら
 
一気に眩しい外の、軽い光と空気に身を委ねることになります。

そして、熱の冷めぬうちに、目の前の湖に裸で飛び込むのです。


全身の皮膚が水温でキュッ引き締まり

そして頭の中も音を立てて冴えてゆくような瞬間。

水面に顔だけ出して、そして遠くの水平線まで

ずっとずっと、泳いでゆく。

あの時の、澄んだ空の色と

湖畔に揺れる白樺の木々と夏の光を
 
一つも忘れず、私は覚えていたのだということを思い出しました。


体感は個人のもので、誰とも分かち合えないけれど

フィンランドの人は皆これを知っていて

だからサウナに来るんだな、と

alone together 

決して群れない、沈黙を好むポーカーフェイスな彼らの中に個々に秘められた

最高な感覚。
 

＊＊＊
 
先日、娘が読んでいた世界のニュースの中で

相変わらず「世界幸福度ランキング」*という記事があり

1位がフィンランド、2位がデンマーク、日本は47位という結果がありました。

子どもたちは、えーー！日本が47位なのー！？と

不満そうでしたが

このランキングを毎年見て、いつも私は思うのです。

基本的にフィンランド人は明るくないし、外から見てとっても幸せそうに見えるわけでは全くありません。
 
（それならばいつも笑顔でいるアジアの人々や、いつも陽気なバイブスを発している中南米の人々の方がよっぽど幸せそうに見えるでしょう。少なくとも一緒にいて、とても明るい気持ちになることは間違いありません。）

元社会主義国の名残を今でも随所に感じるフィンランド。建物は大きく堅牢で、冬はひたすらに暗く寒く、人々は表情に乏しく、そして物資の種類は意外にシンプルな小国フィンランド。

日本人が期待するような、気の利いたサービスがあるわけでもなく、スタイリッシュなデザインの新店舗が立ち並ぶわけでもなく
 
季節ごとに変わる、目新しい新しいスイーツなどもありません。

きっとそれらに対する満足度は彼らのくらしの幸福度とは一切関係ないということなのでしょう。
 
ただ彼らは、シンプルに仕事をし

週末は人から離れ湖畔へとゆき、
 
サウナへ入り、泳いで、焚き火をして、
 
木々の葉擦れの音を聞きながら、眠るのです。
 
＊＊＊

その中で感じる感覚を

幸せだというのであれば
 
きっと間違いなくそれは他の追随を許さず世界一だと、私も思います。
 
そして、彼らが好きな森の中で、裸で全身に風を感じ、そして水に飛び込むその瞬間が

宇宙との合一、ニルヴァーナ**だとインド風に言われたら

私はそうなのであろうと密かに思ってしまいます。
 
 
目の中に、緑と空と雲しか映らず
 
湖畔の上にぽっかりと一人浮かんでいる、
 
そんな瞬間の途方もない幸福感を
 
若干北欧に似た、初夏の軽井沢の朝に思い出すことができるのでした。
 
 

*World Happiness Report 2023　
GDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、寛容さ、腐敗の少なさ、と６つの要素を集計するランキング。https://worldhappiness.report/archive/

**ニルヴァーナ：（サンスクリット語: निर्वाण、nirvāṇa）、涅槃（ねはん）。一般にヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教における概念であり、繰り返す再生の輪廻から解放された状態のこと。インド発祥の宗教においては、涅槃は解脱（モークシャ मोक्षmokṣa ）の別名。梵我一如。

by 池田早紀 "Ayurveda for your life"　
100年前と100年後が併存するAppartment Monparnasse  と軽井沢アネモネ院での
アーユルヴェーダのトリートメントのご予約を受け付けております。