満月レター 5/6

 

こんにちは、MOONSOAPです。夜になると、夏蜜柑や柚子などの柑橘系の花が、濃く麗しい香りを放っています。暖かくなってきたので、夜の散歩もいいですね。


Today's MENU

1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


5月6日2時35分、満月を迎えます。半影月食です。

占星術的には前回の日食とセットで、今年の大きな変化を表す月食となりそうです。

木星も牡羊座に移動しましたし、4惑星が牡羊座に入っていて、新しいスタートを感じる配置です。

土星はまだ水瓶座にあり、一部まだ以前のままの意識や常識の層も残ってはいても、もうすでに社会も、人の意識も新しい世界に向かっています。

もう、善とか悪とか、光とか闇とか、そういう対立や分離は古い考えのように思えます。

あえていうなら、すべて「光」の世界です。

月食もある月のナクシャトラは、ヴィシャカ(Visakha)。

テーマは変化・変容で、物質的世界と精神的世界のちょうど境目のようなところ。

※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため、月の入るハウスが変わり、今回は西洋占星術では蠍座ですがインド占星術では天秤座の満月です。

 
2.お知らせ
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5月~7月にオンラインで1万円以上お買上げのお客様へ。

「メルティソープ ユーカリシトリオドラ」と「ムースボトル」を差し上げます。

初夏のそよ風のように爽やかなレモンの香りは、洗った肌の清潔感を保ちながら、

心をゆったりと落ち着かせます。水で溶かすタイプのモイスチャーウォッシュ。

穏やかな抗菌性があり、手洗い、洗顔、シェイビング用に。詳細>>


[Atelier MOONSOAPにて ]

5月7日(日) ◇ くるみ販売イベント


11:00-18:00


フランス・グルノーブルのくるみ農園からくるみ食品を直接輸入。「くるみキャラメリゼ」でおなじみのBAOBABTRADEさんが、この日は、各種くるみ製品を持って、店頭販売にきていただきます。くるみマスタード、くるみチョコスプレッド、おつまみくるみをぜひ、ご賞味ください。ギフトにもぴったりです。


開催中~ 5月12日(金) ◇ フィリピンの伝統織物ビナクルのバッグと小物展


古くから人々の暮らしを守る布として、女性職人たちにより世紀を超えて織り継がれてきたビナクル。ビナクル(Binakol)は、フィリピン・ルソン島北部イロコス地方の伝統織物です。つむじ風や渦潮などの大自然のパワースポットを幾何学模様で立体的に表現しています。だまし絵(OP-ART)のようなユニークな模様が特徴で、悪霊を目くらまして寄せつけない意味もあります。詳細>>

5月13日(土) ◇ ファーマーズマーケット出店します

10:00-18:00

生産者や農家さんから、直接、調理法や使い方を教えてもらいながらの買い物はいつも本当にありがたく、毎日の生活が鮮やかになります。
MOONSOAPは、季節のおすすめをセレクトしてもっていきますので、当日、全商品はございません。もし、お買い求めをご希望の製品がある場合はinfo@moonsoap.com にメールなどでご一報いただけますと幸いです。

5月14日(土) ◇ 母の日の花束のご予約販売/花束作りのワークショップ


11:30-17:00(ご予約花束のお渡し・当日販売) 母の日フラワーギフト6000円込
11:30-13:00(コンストラクションブーケWS)③7500円込
14:00-/15:00-(お子様や親子で参加可能WS)①花束S 2500円込/②花束M 4000円込

Moluccella tokyo 萩野さんによる母の日のスペシャルワークショップと花束のご予約販売を
開催します。お子様から、大学生まで参加可能な花束作りのワークショップもありますので
ぜひご参加ください。

ご予約は moluccella tokyoのインスタグラムのDM又はMailよりご連絡ください。

mail: flower@moluccella-tokyo.info / instagram:@moluccella_tokyo


5月20日(土)/ 6月17日(土) ホリスティックハーバルリーディング 


13:00-18:30

内容 : ハーブとアロマのメッセージから本来の自分を優しく見つめるホリスティックハーバルリーディングを Lilia さんをお招きして開催しています。 詳細>>

5月30日(火) 月星座の調香体験 


11:30-13:30

内容 : ココアンジェのアロマスタイリスト今さんをお招きして、本格的な天然香水をゼロから作る調香体験のワークショップです。 詳細>>



3.『花葉月果(かようげっか)』 第三十三話

 

EESTAAS   〜糸車遊び編」 ※軽井沢編は今回はお休みとなります。

 

日差しの眩しさ、そして催眠的な音が
視覚刺激の上をたゆたい
私はまさに、私のいたかった・そしていきたかった空間に辿り着くのである。

Seppo Renvall* EESTAAS

 

***

その人とはもう会っていません。

 ちかづく と はなれる

がいつもマグネットのように同居しているその人とは、

 一緒にいると暖かくても身を切るようにせつなかったのを思い出します。


***


その人は平地には生息しておらず
高地もしくは僻地を縫うように移動していました。
時折、平地に降りてきてはすぐさま 

もう懲り懲りとでもいうような勢いで
空気と水の清らかな場所へと還ってゆくのでした。

 

***

一度だけその人が扉を開けて迎え入れてくれた時がありました。
私は、身を軽くしてついてゆきました。
着いてみると、そこは天然保護区域に指定されている山で、
誰でもわかるほどに空気が透明で、甘く、明るい場所でした。

その人は熊についての話をし、一夜明けると
その地域の人々の暮らしを広域にわたって潤す川の

上流まで私を連れていってくれました。


誰もいない砂利の河原の青空のしたで
私たちは立ったまま並んでその川を見ました。


前日降った大雨が
明け方には嘘のように上がり

空の青がどこまでも深い日でした。


山の峰々を背景に

川は冷たく透明に流れていました。


私たちは何も話さず、静かでした。


岸辺に近づき、しゃがみ、止まらぬ流れに手を差し

指の隙間をすり抜けてゆく絶え間ない水に触れたときに

(正確には逆で、触れようのない流れを指は知り)
ああ、と静かに私は悟りました。

 途方もないものを、この人は私に見せてくれようとしていたのでした。

実はここが三途の川なんだ、と言われたら
私はそうなんだろうなと心から納得するだろう、と思いました。



彼岸と此岸の境目があり
私たちはまたここに来てしまったのだな、とわかったのでした。
私はここを知っている。


平地で日々の暮らしに汗をかいたり悩んだり笑ったり怒ったりしている間は
決して近づかなくてもいい場所。

 

なんならすっかり忘れることのできる、この場所。

生まれた瞬間の別離

再生機能。


私がその人に見せてもらっている景色の哀しさと美しさは

その人の個人史の転移などではなく

人類が持っている心象風景なのだと
わかりました。

 

今、というのは束の間のことで

私たちは死ぬ存在なのだ、ということが

この時ありありと、わかったのでした。


その人も、私も、やってきて、

そして必ずいなくなる。

 

川の流れがひとときも、そこにとどまらないように。

当たり前の事実でした。

 

全てはいっときのことで
そして間違いなく全ては必ず過ぎ去る、という
圧倒的な事実。

 

やがて来る別離の痛みに少しずつ身体を慣らしてゆくために
私たちは繰り返しくりかえし

いきながら

手繰り寄せては、また遠くに放りやって

フロイトが発見した幼児の糸車遊びのように
見え隠れに、一喜一憂し

泣いたり笑ったりを小さな規模で再生反復しながら

いつか最後、この川を渡ってゆくのだという

忘れていたことを

思い出したのでした。


***

生まれた後も昔を忘れられず。

でもって恋は いつも去ったり去られたり
幾度も練習しては泣きじゃくって

どっちもどっち。

 

***

 


いつか来るその川辺に立つ日には
この抜けるような青空の晴れた静かな日を

懐かしく思い出すのだろうなと思っています。


その時に、またその人も同じ川辺に立っているんじゃないかと

行きつ戻りつ

小さく願いながら。


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*
フィンランドの実験映画のパイオニア、セッポ・レンヴァル(1963-)による映像作品。

EESTAASはフィンランド語で「行ったり来たり」の意。

 

by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

100年前と100年後が併存するAppartment Monparnasse  にて

アーユルヴェーダのトリートメントのご予約を受け付けております。

GWより軽井沢アネモネ院でのトリートメントがスタート致しました。

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