フィリピンの伝統織物ビナクルのバッグと小物展

フィリピンの伝統織物ビナクルのバッグと小物展 を開催します。

 

2023年4月11日(火)5月12日(金)   Atelier MOONSOAP店舗にて

 

ビナクル(Binakol)は、フィリピン・ルソン島北部イロコス地方の伝統織物です。つむじ風や渦潮などの大自然のパワースポットを幾何学模様で立体的に表現しています。だまし絵(OP-ART)のようなユニークな模様が特徴で、悪霊を目くらましてよせつけない意味もあります。

 

ミラクルパワーがあるとされ、大航海時代のガレオン貿易の帆船として珍重されました。

 

古くから人々の暮らしを守る布として、女性職人たちにより世紀を超えて織り継がれてきたビナクルですが、近年では織り手の高齢化が進み、織元も数か所が残るのみになっています。

ビナクル織

 マニラのNGOGREAT WOMEN」が伝統織物の担い手である女性職人やコミュニティを支援しています。「GREAT WOMEN」の協力で布の調達を行い、織物製作は、サラット村のサンノゼ多目的協同組合女性部にお願いしています。

 

今回の展示は、フィリピンの伝統手工芸技術の継承と女性職人の収入向上を目的にフェアトレードを行っているNGO「パクパクナティン」によるプロデュースになります。

 

何年も前から、暮らしと環境に配慮した商品づくりを通じて伝統織物の継承に取くむ女性職人を支援しています。

◆サンノゼ多目的協同組合女性部について

 

村の家々の軒下には木製の織機が設置されています。女性たちは両手と両足のペダルを駆使して複雑な模様を織りあげていきます。電力は使わずに人の力で昔ながらの技法で織られています。日の出から日没まで自然のリズムに合わせて織りあげられています。

 

村は農業をなりわいとし、女性たちは生活の一部として織物を続けてきましたが、以前は誇りを持てなかったといいます。10年前に自分たちも自立してビジネスに携わりたいと協同組合に女性部を設け、6人で手織りのグループを作り仕事を始めました。政府の縫製セミナーに参加して技術を学び、材料等の援助を受けられるようになったそうです。精神面では、Great Womanのセミナーに参加したのをきっかけに、女性の持つ力に目覚め、自分の力を信じることで自立できることを知りました。また、女性たちが連帯する大切さを学び、自分たちは起業家であると自信をもてるようになったそうです。「今はメンバーも30人になり、誇りをもって織物の仕事をしています!」と誇らしげにリーダーが語ってくれました。

 

そんな女性たちの力強い言葉と笑顔に私たちもパワーをいただいています。


HammpsCompany と 栃木レザー による協力

 

フィリピンの女性職人が丹精込めて織りあげたビナクル織を日本のバッグ職人が丁寧にバッグに仕立てました。熟練した縫製技術をもつ秋山修一氏(HammpsCompany)がシンプルで上質なバッグに仕立て、手織の魅力を引き出しています。内布は国産帆布、バッグの持ち手やファスナーの引手には栃木レザー*を使用しています。

 

*栃木レザーは1937年から続く老舗の皮革製造メーカーで、製造工程において環境に配慮しています。革を鞣す工程でブラジル産ミモザの樹液を使用、化学薬品クロムを使用していません。排水も管理されています。

◆「HABI PRIDE

大自然のパワーを織り込んだハンドメイドバッグのブランド。人と環境に配慮して製作されたエシカルバッグ&小物シリーズです。HABIとは、フィリピノ語で織物という意味です。

キャンディーBOXポーチ

 ◆日本の作家とのコラボレーションでビナクルの魅力を引き出す商品づくりに挑戦しています。

Binakol×Miracle シーグラスとコーガ石のアクセサリー


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