2023年4月6日満月「よい兆し、良い知らせ」



こんにちは、MOONSOAPです。色とりどりの花々や樹木の香りが溢れ、外歩きも楽しい日々です。入学や進学の子どもたちを祝福するのは、花吹雪や葉桜のようです。


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1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


「よい兆し、良い知らせ」


461335分、満月を迎えます。

 

この満月のあと、金星はすぐ牡牛座に入ります。

日に日に暖かくなり、

季節は花の香りが満ちる春本番に向かっていますが

満月のあと、さらにその幸福感が強まっていきそう。

 

月は乙女座に。

 

ものすごく大きな変化、というわけではなくても

ものごとをきちんとあるべき場所に戻したり、

あるいは以前とは違う状態になるとしても

さらによい状態に調整していくような

そんなタイミングになるのではと思います。

 

春の、良い満月になりそうです。

 

月のナクシャトラはHasta(ハスタ)。

ハスタの象徴は「手」。

 

人間は手を動かすことで日々の生活の動作はもちろん、何かを創り上げてもいける。

水星が高揚する場所でもあり、知性をもって向上していく場所。

 

※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため、今回は西洋占星術では天秤座の満月ですがインド占星術では蟹座になります。

 

2.お知らせ

[HP一万円プレゼント ]

赤道直下の太陽をたくさん浴びて育った「ケニア山の無農薬紅茶」を差し上げます。

[Atelier MOONSOAPにて ]


4月8日(土)11:30-13:30 [雲龍柳のコンストラクションブーケ]

内容 : 雲龍柳のコンストラクションを用いた春の花のハンドタイトブーケをつくります。コンストラクションとはブーケの土台となる枠の事で、雲龍柳を鳥の巣の様に丸く形作り、その中に春の花を伸びやかに、鮮やかに入れていきます。

 

初めての方でもご安心ください。丁寧にお伝えします。詳細>>


4月11日(火)~ 5月12日(金)
 
「フィリピンの伝統織物ビナクルのバッグと小物展」を開催します。

古くから人々の暮らしを守る布として、女性職人たちにより世紀を超えて織り継がれてきたビナクル。ビナクル(Binakol)は、フィリピン・ルソン島北部イロコス地方の伝統織物です。つむじ風や渦潮などの大自然のパワースポットを幾何学模様で立体的に表現しています。だまし絵(OP-ART)のようなユニークな模様が特徴で、悪霊を目くらましてよせつけない意味もあります。詳細>>


4月15日(土)13:00-18:30 [ホリスティックハーバルリーディング] 

内容 : ハーブとアロマのメッセージから本来の自分を優しく見つめるホリスティックハーバルリーディングを Lilia さんをお招きして開催しています。 詳細>>


4月29日(土)11:00-14:00 [菜食弁当とキムチ、お菓子の販売] 

旬の野菜と厳選した調味料を使ったグルテンフリー・ビーガンの菜食弁当


土鍋炊きしたおむすびと野菜のおかずをぎゅっと詰め込み、

食べてくれる方の身体の内側から美しくなるようにとお作りしています。詳細>>


4月29日(土)11:30-13:30 [月星座の調香体験] 

内容 : ココアンジェのアロマスタイリスト今さんをお招きして、本格的な天然香水をゼロから作る調香体験のワークショップです。 詳細>>



3.『花葉月果(かようげっか)』 第三十二話


「そして父 〜好きなものは最後に食べる編」 ※軽井沢編は今回はお休みとなります。

 

好きなものを一番最後までとっておくあなたは、少々現実離れした、夢見がちな性格の持ち主かもしれません。 小さなことに喜びを見出したり、観察力が鋭かったり、感性の豊かな一面もありますが、思い込みが激しすぎて、空回りして失敗することもしばしば。 
 

〜工藤 祐子 執筆『ショートケーキのいちごをいつ食べるか?でわかる女性心理と相性』より

 

***

また父は、その後、月に一度の上京の度に我が家へ来たがりました。

以前のように、顔を見るたびに人のあら探しをしなくなりましたし、

 

注意喚起や人生の目的動機の確認、経済状況のチェックなどもしなくなりました。

 

「じーじ最近変わったよね。」

と娘が私に言いました。

 

確かに彼は変わったと思います。

 

彼は、もう日々楽しいことしかしていないのです。

 

好きな絵を描き、好きな音楽を聞きに行き、

 

好きな映画を見て、そして好きな本を読んで暮らしています。

顔つきも朗らかになりました。

 

眉間の間が広がり、ぱあっと明るい顔になったように思います。

 

「そろそろ時間もできたから、全身のメンテナンスをしようと思って。」

と言って、白内障の手術をしたり、気になる腫瘍を切りに入院しに行ったりもしていました。

 


***


以前、下の子IKKOと、上のお姉ちゃんと、父と、私とで待ち合わせて

 

外にご飯を食べに行った時、IKKOが頑なに入店を拒否したことがありました。

 

雰囲気に敏感な下の子IKKOは、少し騒々しくて華やかな大人たちが集う飲食店で

 

IKKOはこのお店は嫌だ!入りたくない!おうちに帰りたい!」と

頑なに主張しました。

 

父は昔のように激怒しました。

私に「お前はこんなに子どもを甘やかせて育てているのか!ちゃんと言うことを聞くように教育しろ!」と怒鳴り

 

IKKOには「そんなに言うなら食べるな、出て外で待ってろ!」と言い

 

IKKOも意地を張ったまま外へ出てゆき、何も食べずに仏頂面で待っていました。


最悪で、そして父との夕食のよくある一場面でした。


***

 

その時のことを振り返って父はこう言いました。

 

IKKO君は、どちらかと言うと自分に似ているんだよな。神経質だろ、彼は。 


お姉ちゃんは明るくて楽しくて、自分とは全く違うから一緒にいても楽なんだけどな。


IKKO君のああ言うところは自分を見ているようで嫌なんだよ。」

私は意外でしたが

 

実はそうなんだろうなと思っていた節もあったので納得しました。

 

彼は繊細な自分の世界があって、神経質で、周りとうまくやっていくことが本当は苦手で
しかしながら当時のモーレツな時代の中で、自分の感受性をなんていう選択肢はなく

 

自分を奥に隠して、律して

わがままをいう自分は許さずここまでの道のりをひたすらに歩んできたのでした。

 

どんなに辛くても仕事は定年まで勤め上げるものだと、

結婚したら添い遂げるものだと、
子供たちを自立させるまで家族は養うものだと、

 

遊びもせず、趣味も持たず

ただひたすらに任務を全うしてきたのでした。

 

そして「好きなものは最後に残しておくタイプ」人生の彼は

 

ようやくここにきて、ずっと我慢していた「自分の好きなもの」を

 

ゆっくりとゆっくりと、心ゆくまで楽しんでいるのでしょう。

 

たくさんの苦手なものをフルコースで食べた後の

 

甘くて美味しい念願のデザートの時間。


そんな幸せそうな彼を見ていると

私たちもとても幸せになるのでした。

挙げ句の果てに

 

「俺は家には縛られたくないから、墓仕舞いをすることにした。

 

死んだら、風になりたいんだ。」

 

などと言い出して、彼の文学青年的な感受性を炸裂させております。

 

(確かにこの感受性では、家父長制度の強い田舎から東京に出てきた昭和の長男として生き抜くことは難しかっただろうな、と私も理解します。)


お寿司を片手に、電車を乗り継いで我が家にやって来る父の靴は

それでも相変わらずボロボロで

元銀行員で、冷徹で、真面目で

無駄なお金は一切使わなかった父の姿を思い出し、胸がギュッとなります。

 

そして、接待や会食でもなくチェーン店でもない、

 

東京の街にある、魂の篭った小さな飲食店に一緒に行ったことを思い出しては

 

「ああいう面白い場所」にまた行ってみたい、と

 

とニコニコしながらいう父と

また2人で街でご飯を食べてみよう、と思うのでした。


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by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

100年前と100年後が併存するAppartment Monparnasse  にて

アーユルヴェーダのトリートメントのご予約を受け付けております。

GWより軽井沢アネモネ院もスタート致します。

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