新月レター 8/19

 

Today's MENU
1.この時期のセルフケア
2.MOON LETTER
3.製品・キャンペーン情報
4.マーケット情報
5.月草茶房(がっそうさぼう)

Contents
1.この時期のセルフケア(8/19-9/1
旅行の効能
今年はGWに続き、夏休みも、電車や車での移動を極力しない「ステイホーム」。旅行に行けない、海外にも行けない、都民は他県に行けない、と制限されると、どこにでも自由に行けることはありがたいことなんだと実感します。旅行先では日常から離れた時間が流れます。その土地に属さない旅人として過ごすと、日常への愛しさが増しますね。今は、映画や動画、写真集、詩集でその国を味わい、その国の料理を作って、心で旅行をしています。

『ワールドソープ
「石けんひとつ持って近所の銭湯から地球の果てまでどこまでも」

一つひとつ個性が違う石けんたち。なかでも世界各地の感触を味わえるのが『ワールドソープ』です。遠浅の海と白い砂浜のタイ・アンダマン海の島『ピーピー』、東洋と西洋が交錯する中国・上海の『シャンハイ』、メキシコ南部のマヤ文明遺跡の『パレンケ』、イタリア南部にある地中海最大の島の『シシリー』、日本の東北地方の雪深い田園の郷『アキタ』、古代信仰の息づく太平洋に浮かぶ島『アロハ』。最後の7番目、スワヒリ語で「天使」という言葉の『マライカ』は東アフリカで親しまれる民謡です。それぞれの土地の香りや空気を石けんの泡立ちで味わってください。


ワールドソープの詳細>>

2.MOON LETTER

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819日、お昼少し前、1142分に獅子座で新月を迎えます。

土星・木星・火星・太陽は、社会や政治の動きに関わる惑星です。それらの惑星の力が発揮しやすい位置にいる状態での新月なので、8月下旬からは社会的に大きな動きがありそうです。たとえば政治的に何か大きな動きが始動するのかもしれません。火星も強いので、その流れは意外と早く現実化していきそう。この新月からしばらく、おそらく10月頃までは全体的なことにエネルギーが向かいます。 

火星と太陽が強いという想像をしただけで暑苦しく、あまりポジティブな要素がない新月ですが、ホロスコープ上での日本は、幸運の木星に守られています。ひどい状況のように思えても、いつでも救いはあります。それを忘れずに大らかにかまえて、この暑い夏をなんとか乗り越えていきましょう。

ただでさえ激動の2020年。どんな状況下でも、自分が大切にしていることや感覚に寄り添って、心の平穏を保っていられるように自分なりの息抜き時間を持って、ゆったりとした感覚を慈しみましょう。

※今回は西洋でもインドでも、獅子座の新月です。(by ゆき)
------------------------------------ Yukiさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。

3.
製品・キャンペーン情報

キャンペーン情報
○8~9月の間、HPで1万円以上お買上げの方に、『スポットエッセンス Neem & Tea Tree』をプレゼント。虫刺されやニキビなどを改善するニームオイルやティートゥリーオイル、肌の浄化と再生を促すウコンやジュニパーベリー、ラベンダーオイルで作りました。夏のアウトドアや洗面所に一本あると便利です。すっとする爽やかな香りです。

4.マーケット情報
8月22日(土)12:00 ~ 18:00 羽根木マルシェ @ 芹沢の森(雨天決行)
東京・世田谷の北東に位置する、小さな街・羽根木。古くからある木々はそのまま多く残り、木漏れ日が優しく降り注ぐ。鳥のさえずりも聴こえ、落ち着いた穏やかな時間が街に流れます。

 羽根木には日常を豊かにする場所が点在します。大正から続く当時の面影を色濃く残した銭湯、朝早くから焼きたてが並ぶべーカリー。羽根木の街を新たな活動の場として選んだクリエイターのアトリエやショップ、カフェにレストラン。 MOONSOAPの工房もそんな住宅街の中にあります。

そんな素敵な点と点を線につないで、羽根木の新たな魅力を体験できるイベントです。

※マルシェ価格にて、全商品をお買い求めいただけます。


5.月草茶房(がっそうさぼう)

風が二十歳の夏を呼び覚まします。

元町プールには、大きな樹々が枝を伸ばして覆いかぶさり、水面には、鮮やかに光る葉が映っています。飛び込むと、樹が揺らめく水中に向かっていくようでした。蝉の大合唱がBGMです。

その夏は、バイト先のカフェ近くにあるプールに通うのが日課でした。

プールで見かける、同い歳くらいの男の子がいました。ひょろっと細くて、なぜかリーゼント。彼の青白かった肌は、だんだん小麦色に変わっていきました。

ある日、回数券を忘れました。入り口でモタモタしていると、後ろからひょいと伸びてきた手が回数券を持っていました。それから彼と挨拶を交わすようになり、ほどなくして短い会話もするようになりました。

ある夜、バイトを終えて帰ろうと、入り口の半分だけ降りたシャッターをくぐると、彼が立っていました。

「怪しい者ではありません。この方に見せたいものがあるんです。帰りはもちろん、送りますから」と彼は店長に礼儀正しく頭を下げました。「ああ、君、お母さんとお店に来てるよね。ごめんなさい、すぐ思い出せなくて」と店長は彼に軽く会釈した後、さっさと帰って行きました。

それは夜22時半過ぎ。帰宅が遅いと親が心配するから、と断ると、「ほんの少しだから」とそこから車で5分ほどの彼の家に行きました。

庭で、月下美人が鮮やかな香りを放っていました。大きく肉厚な白い花弁を広げ、夏の空気を一身に集めています。

「うわああ。初めて見た!」「ね?きれいだよね。これは今晩咲いて、明日にはもうしぼんじゃうんだ」「一晩限りで?ウソでしょ?」「ね、なんでだろうね。明日にはシオシオしょぼんとして、茶色くなっちゃうよ」

この蒸し暑い夜に咲いた月下美人が、私の心に飛び込んできた初めての花です。月下美人は儚げな名前の印象とは違い、とてもエネルギッシュで存在感がありました。

二人で月下美人を眺めていると、彼のお母さんがチョコレートとアイスティーを持ってきてくれました。カラン。グラスで氷が溶け落ちる音がしました。

こんな遅い時間に、初めてのお家でおもてなしを受けたのは初めてで。なんだか落ち着かず、そそくさと帰りました。

それから、プールに行くのを止め、バイトのシフトも開店準備をする早番だけにしました。

彼からは好意以上のものを感じ、私も、同じような気持ちがふくらんでいました。でもその気持ちとどう付き合っていいものか分からなくなってしまったのです。「初めて彼ができるせっかくのチャンスだったじゃん!」と友人に言われた時には後の祭りで。

「このリーゼントは、天然。どうしてもこうなっちゃうんだよ」とあの夜、彼は笑いました。それ以上、知ることのないまま、夏は過ぎていきました。


Written by 児玉はる


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