2024.6.22 満月「情報のアンテナ」
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こんにちは、MOONSOAPです。工房の庭の十薬(どくだみ)が青々と繁っています。どくだみらしい強い香りをかぐと、子どもの頃に空き地で遊んだり、空き家に忍び込み冒険した頃の思い出がよみがえります。これから干して、炒ってお茶にします。夏こそ、熱々のどくだみ茶がとても美味しいのです。
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太陽は双子座に入りました。
双子座には金星と定座で強い金星。
WebやSNSがある生活が日常的になっていて、私たちはたくさんの情報の海の中で生きていますが、その中から自分に必要なことをうまくすくい上げることで次にやりたいことが決まってきそう。
ヒントは、目に入ってくる映像や何気ない言葉の中にありそうです。
そして、迷ったら、チャレンジというほど気負わずに
「ちょっと自分が向上しそうなほうを選ぶ」のがよさそう。
無理なく、自然にそんな流れに乗れるといいですね。
そんな満月です。
OSHO
今年は、勉強中のOSHOタロットをひいて、メッセージをお伝えしていきます。
◆Ordinariness
普通であること。
特別である必要もないし、人に感嘆される必要もない。
日常の何気ないこと、ひとつひとつを、ただその事のために心を込めて行うこと。
そこにある世界は、もうすでに美しい。
●noteはじめました(星と光)
2.『花葉月果(かようげっか)』 第四十七話
最近の私はどうも恋をしているようなのです。
街の中で無意識にその姿を探していたり
目を閉じるとその優しい顔が浮かんできたり
友達の口からその名前がでると思わず「キャッ!」と声をあげてしまったり。
もっと正直に言うと、寝ても覚めても思っているのです。
憧れとも恋ともつかないその存在は
ゴールデンレトリバー。
そう、美しい大型犬なのです。
きっかけはお向かいの大きなおうちに住んでおられる一人暮らしの上品な女性がいつも散歩させている老犬のゴールデンレトリバーでした。
ご近所ゆえに朝に夕によく会うため、私と子どもの顔をみると徐々に遠くからでも尻尾を振ってくれるようになり
近づくとごろりとなってお腹を撫でさせてくれ
そんな無邪気で余裕のある優雅な姿に日に日に心を奪われていったのでした。
家でも子どもたちとの話題の的はゴールデンレトリバー。
ゴールデンレトリバーが歩いていたらすかさず(しかし怪しまれないようにさりげなく)駆け寄り、いろいろと情報収集をするのが日課になっていた、とある冬の日
週に一度通っている大学のキャンパスの朝、犬の散歩をしている人の中に初めてゴールデンレトリバーがいるのを見かけたのでした。
飼い主はスタンドカラーのコートの比翼のボタンを上まできちんと閉め
短髪にハットを被り片耳だけピアスをしている細身で物静かな男性。
そして連れているのは賢そうな、一般よりもやや小ぶりのゴールデンレトリバーでした。
PCが入った大きなバッグを肩にかけている、いかにも通勤途中の私でしたが
おはようございますと言いながら、そそと近づき、
ひざまづいてゴールデンレトリバーの目線になり
思いっきり頭を撫でたり、目を覗き込ませたりさせてもらいました。
思いもかけないタイミングでの至福の出会いに興奮している私に
ゴールデンレトリバーはやや戸惑いながらも身を委ねつつ
顔を後ろにひねり、飼い主を見上げていました。
同じ時間に同じルートを歩いたとしても
会えるとは限らないということは頭ではわかりつつも
それから来る日も来る日も再会を待ち侘びていた私。
季節は変わり、
次に会えたのは桜の咲く頃でした。
遠くから彼らを認めたときの私の胸の高鳴りは
言葉では現しようもありません。
そそと近づき、おはようございますと微笑みながら、
ゴールデンレトリバーに手を伸ばし、その愛おしい頭を、背中を、撫でさせてもらいました。
そんな私に対して、ゴールデンレトリバーは今回も顔を背け、飼い主の方へと体を捩るのでした。
「あ、ごめんなさい、ちょっと嫌がってますよね?」と私が恐縮すると
飼い主さんが
「や、この子はこれが愛情表現なんですよ。好きな人には顔を背けるんです。」
と言ってやさしく微笑むので
私もまたほっとし、「そうなんですねー!」なんて言いながらしばらく世間話をし
犬を愛でそして別れたのでした。
幸せの余韻が時と共に徐々に薄れ始め
やっと日常の平静さを取り戻した時にハタと
目があった瞬間、私は狂喜していたけれど、どうもゴールデンレトリバーはビクッと体を緊張させていたことを思い出しました。
そしてまた、飼い主の方を見ていたのはどう考えても私の過剰な愛情に怯え、目でご主人に助けを求めていたのではないのだろうか、ということに思い至りました。
あれ、まてよ、、、と状況が怪しくなってきたので首を傾げ、焦りつつも真剣に再考したところ
あまりの私の犬への飛びつきぶりをみて飼い主の男性は
人に顔を背けることがこの子の愛情表現なんですよ、と優しい嘘をついてくれていたのだということ
そしてそんな飼い主の意図を瞬時に汲んだゴールデンレトリバーの振る舞いだったのだという結論に至り、
私は机に顔を突っ伏せたのでした。
恋で盲目になっている私の舞い上がり度合いに赤面しながらも
なんてけなげで優しい犬なんだろう!と
益々私はゴールデンレトリバーのことが好きになったのでした。