2024.2.24 満月「新しい世界」

          

こんにちは、MOONSOAPです。寒くなったり、暖かくなったり。

前の晩に明日の洋服が用意できないくらい、毎日気温が変わります。

天気も体調も気持ちも、変わらないものはない、と思い知らされるこの頃です。

みなさん、ご自愛してお過ごしください。


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1.MOON LETTER
2.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 

2月24日21時31分、天秤座で満月を迎えます。

山羊座で火星が高揚、金星と近い度数に入ります。

水瓶座には、水星、太陽、土星。

これまで当たり前だったことから一歩踏み出したくなるかもしれません。

新しくやってみたい趣味が見つかったり、学びたいことが出てきたり。

それはクリエイティブだったり、自分をよりよくしてくれることのはず。

この満月は、自分の中から湧き上がる衝動が背中を押してくれそうな配置です。

ぜひ、一歩踏み出してみてください。

新しい世界はきっと、知らなかった楽しさに満ちていると思います。

春はもう、すぐそこです。

今年は、勉強中のOSHOタロットをひいて、メッセージをお伝えしていこうと思います。

◆Adventuer  冒険

真の自分から出てくる

衝動。

迷いなく、新しい未知なるものへ。

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ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。


2.『花葉月果(かようげっか)』 第四十三話 

 

「料理のセッションとお伊勢参り  〜その3  日常を抜けて編」

 

〜どの本を開いても、料理上手なお母さんがいて、『今の私の原点は、母の味です』というような幸せの連載が垣間見えた。家族揃っての和やかな食卓。料理は愛情というキーワード。

そういうことは、知っていた。頭ではわかっていた。幸せな食卓を経験したからこそ、舌の記憶との相乗効果で、大人になった時に誰かのために美味しい料理を作りたい。喜ばせたいと人は思うのだ。

少し前までは、料理本を見てもこんな気持ちにはならなかったのに、気分が沈んだ。あれ?私どうしちゃったんだろう。と思った。

                  阿部直美『おべんとうの時間がきらいだったより


江戸時代、人はみな、伊勢を目指した、といっても過言ではなかったようでした。

「一生に一度はお伊勢さま」の言葉を裏付けるかのように、当時の史料には驚くほどの参宮者数が記録されています。

国学者の本居宣長が著した『玉勝間』には、寛永2(1625)49日より529日までの50日の間、合わせて362万人がお参りしたとあり、享保3(1718)の正月元旦より415日までは、合わせて427500人と記されています。江戸時代のお伊勢参りの人気の様子は歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」や「伊勢参宮 宮川の渡し」からも、みてとることができます。

当時、庶民の夢とも称されていた伊勢参りは日常の仕事を抜け出し、急に思い立って伊勢を目指す人もいたとのことで、そのお参りのことは「抜け参り」と呼ばれていました。

***
 

容赦なく真摯

これは私が伊勢でお料理のセッションをしておられる山下由華さんに最初に持ったイメージですが、

同時に山下さんが冒頭の文章の阿部直美さんの文章に持つイメージでもあるとのことでした。

阿部直美さんは翼の王国という機内誌で連載していた* 『お弁当の時間』の撮影をしているカメラマン阿部さんのパートナーで、撮影に同行し、文章を紡ぎ続けた故にこのタイトルの本を上梓されました。背景には彼女の育ってきた家庭環境がありました。

“お弁当はふつう、前の晩の残り物が詰められるものだ。父の怒鳴り声を浴びたハンバーグが、次の日の弁当に入っている。それはやっぱり、湿っぽい味がした。() 弁当箱の蓋を開けた瞬間、家族の情景が目の前に現れる。いつだって蓋をしておきたい気持ちになった。”

 

居心地の悪い家庭から飛び出してアメリカの子供になりたいと留学、ホームステイをする筆者は、その後も良いことづくめの留学記とはほど遠いリアルを本の中で綴り続け、

でもそこで、他の家族関係に出会い、多様な食生活があることを知っていく、そんな様子が描かれています。

***

家庭での食を自分の手で再構築しにゆきたい。

 

とっさに決めた伊勢行きの準備を始めながら、私はそう思いました。
今きっと私はそれをやりたいのだろう、と。


貰い手ではなく、作り手になった今、
作り手として、ちゃんと時間をとって成長したいのだと思いました。

形式だけの手料理じゃなくて、慌ててつくるだけの料理じゃなくて、仲間を喜ばせたり、すごいと思ってもらうための料理じゃなくて、誰かに愛情量を値踏みされるようなことを恐れて怖気付いてしまうような作り手ではなくて

しっかりと料理と向き合ってみたい

なんとなく見なかったことにして
もしくは、時間がないことを言い訳にして見ないふりをしてきたことをもうやめたいな、日々の人間としての自分の繊細さと釣り合うようなそんな料理が作ってみたいな、

申し込んだときにはわけもわからず
無自覚だったのですが、


後から考えると私はそんな気持ちで
伊勢へと突然向かったのでした。


何か強い祈りのような気持ちと
行けば、もしかしたらこの長年の気持ちがなんとかなるのではないか
という明るい他力のような、願掛けのような気持ちがちょうど合わさって
それは不思議な勢いでした。

*cocotte山下 http://www.ise-cocotte.com

by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

 

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