2023.12.27 満月「陽に転ずる」

      

こんにちは、MOONSOAPです。あっというまに一年の終わりです。

本年も新月、満月のレターをお読みいただき、どうもありがとうございました。

直営店Atelier MOONSOAPでは、ワークショップを開催し、モミの木や薔薇など八ヶ岳の植物を活用したり、魅力的な食材や手工芸品などをいろいろと紹介することができました。

マルシェや青山ファーマーズマーケットにもなんどか出店し、いろいろな方々とお話しすることができました。

来年も、まちさんの新月のイラストや、ゆきさんのインド占星術の星読み、さきさんの花葉月果(かようげっか)も続きます。

引き続き、ムーンレターをお読みいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

Today's MENU

1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


12月27日9時34分、双子座で満月を迎えます。

今年もわずかとなりましたが、一年で一番、陰が極まる日、冬至を過ぎ、ここからはまた陽に転じていく半期が始まっています。

2023年も無事、終わることができることに感謝します。


占いは、怖いことや悪いことを予言したほうがそれっぽいのかもしれませんが、私には来年、2024年はよい年のように見えます。

(あえていえば、25年春ぐらいには社会的に少し大きな変化があるかもしれませんが)


占いを10年ぐらい続けていて思ったことは、結局は自分次第なのだということです。

身に起こるできごとを、どういうふうに受け止めることができるのか。

与えられた状況の中で、何ができるか。


そう考えると、占いなんていらないように思うこともありますが、それでもそれぞれの人に与えられた人生はみな平等なものではないけれど、インド占星術で自分とは何かや、人生の目的や流れを知ることで私自身とても助けられてきました。


どうぞよいお年をお迎えください。

月のナクシャトラは、アールドラー(ARDRA)。

物質的なものだけではなく、精神的なことも探求し始める。

鋭い知性と感性。

シンボルは涙のしずく、宝石。


※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため、月の入るハウスが変わり、今回は西洋占星術では蟹座ですがインド占星術では双子座の満月です。

--------------------------------------------------

ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。


2.お知らせ
[ HP限定一万円プレゼント ]


12月20日~2月末までオンラインで1万円以上お買上げのお客様へ。

赤道直下の太陽を浴びて、のびのび育った無農薬の「ケニア紅茶 おやこ」35gを差し上げます。華やかで香り高く、ストレートでもミルクティ、レモンティにも合います。紅茶の渋みが苦手な方でもおいしくいただけます


[ マルシェ ]

1月20日(土)◇ ファーマーズマーケット出店します ◇ 10:00-16:00


生産者や農家さんから、直接、調理法や使い方を教えてもらいながらの買い物はいつも本当にありがたく、毎日の生活が鮮やかになります。

MOONSOAPは、季節のおすすめをセレクトしてもっていきますので、当日、全商品はございません。もし、お買い求めをご希望の製品がある場合はinfo@moonsoap.com にメールなどでご一報いただけますと幸いです。

[ Atelier MOONSOAPより ]


1月12日 〜 2月14日 ◇ Aroma France 製品のPOPUPが始まります ◇ 



フランスの大自然が長い年月をかけて作り出したクレイとハーブウォーターを使った美容と健康のスキンケアブランド、アロマフランスの期間限定POPUPフェアを開催します。


アロマフランスのクレイのクオリティや純度の高さは他に類を見ないものです。ぜひ、この機会に製品を手にとってお試しいただけましたら幸いです。


1月2日(日) ◇ 月星座の調香体験 ◇ 11:30-13:30


内容 : ココアンジェのアロマスタイリスト今さんをお招きして、本格的な天然香水をゼロから作る調香体験のワークショップです。 詳細>>

3.『花葉月果(かようげっか)』 第四十一話 

「料理のセッションとお伊勢参り  ~その1 家庭料理と母子編」

 

~どの本を開いても、料理上手なお母さんがいて、『今の私の原点は、母の味です』

というような幸せの連載が垣間見えた。家族揃っての和やかな食卓。料理は愛情という

キーワード。

そういうことは、知っていた。頭ではわかっていた。幸せな食卓を経験したからこそ、

舌の記憶との相乗効果で、大人になった時に誰かのために美味しい料理を作りたい。

喜ばせたいと人は思うのだ。

少し前までは、料理本を見てもこんな気持ちにはならなかったのに、気分が沈んた。

あれ?私どうしちゃったんだろう。と思った。 

                                            阿部直美『おべんとうの時間がきらいだった』より


 

私の母はまさにこのような人だったと思います。

料理は愛情というフレーズのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら

 

何年も私たち3人姉弟のご飯をつくってくれていました。

 

母曰く、「料理は時間をかけても一瞬でなくなってしまうから嫌い」だそうで

大変で、面倒で、それでも子どもたちをきちんと育てたいという彼女の強い意志と義務感が

栄養価の高い完璧な食事を子どもたちに絶え間なく提供し続けていました。

 

白米ではなく玄米を、精白小麦ではなく全粒粉を、野菜は無農薬か有機野菜のもので

肉は控えめ、魚は多め。「まごわやさしい」食材をよしとし、量は食べすぎないように

きちんと一人一人個別のお皿に取り分けられていました。

 

市販のものを口にするのは許されていませんでした。

母の口癖は「体にいいから食べなさい」で、味の良し悪しを口にしようものなら

「まずいのがどうした」と一笑に付せられ、その食材の効果効能と栄養価が滔々と

語られるのでした。

 

そして夕食の後は仕事の重圧の解放から、

母は必ず台所の換気扇の下でタバコを吸っているのでした。

母がどのような食卓で育ったのかはあまり聞く機会はなかったのですが、

戦時中4人の子どもを育てるためには、と大好きだった庭を畑にし、

鶏を飼い、一時期は米も育てていたというしっかりものの祖母の娘である母なので、

おそらく正しい知識と計画のある食卓についていたのだと思われます。

食べ物を食べられることがどれだけ貴重なことで、

味をどうこう言うなんて贅沢だということを一世代経て尚、教えてくれたのも母でした。

(余談ですが祖母は94歳で亡くなる直前までビールは必ず大ジョッキを頼み、

 

お腹が太うなってようたまらんといいながらもお風呂上がりには

アイスクリームを必ず食べていた、消化力の強い豪傑な人でもありました。)

そんなわけで味に関しての優先順位はかなり低くとも、

頭で考え抜かれた料理は紛れもなく愛情だったのだと今では思いますが、

自分達のためこんなにも苦手なことをさせてしまっている母への申し訳なさと

 

訳も分からぬ寂しさとの混乱で食べることを止めてしまったり、

料理好きの恋人の家庭に入り浸って反抗してみたり、

異国の料理と食材にしか興味が持てなかったり、とさまざまな時期を経て

私も結婚し母になった時に、はたと気付いたのでした。

私には家族に作れる料理がない、という事に。

 

自分の番になったときに母として一体家の中で何を作れば良いのか、

さっぱりわからず呆然と立ち尽くしてしまったのでした。(続く)

 

by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

atelier asha202412月のご予約を受け付けております。

 



人気の投稿