2023.8.2 満月「現実と生活」

  

こんにちは、MOONSOAPです。草花も、うだるような暑さにがんばっています。地中深く根をおろしながら。朝夕の水やりも一仕事。でも朝顔やゴーヤ、キウイなどの伸びる勢いに涼しさと元気をもらえる日々です。


Today's MENU

1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


思いっきり飛躍する、とか

大きな転機となります、とか

占いにそういうことを求めがちですが

この満月は、いろんなことの途中経過、という感じがします。

惑星のパワーとか方向性が散漫で、定まらない感じ。

ごく普通に、現実とむきあい、日々の生活をする。

そんなことが大切で、またかけがえがない、

そんなタイミングのように思えます。

一番暑い季節ですが、今年はいろんなイベントやお祭りも再開されてきていますし、

夏を楽みましょう。

月のナクシャトラは、シュラヴァナ(Shravana)。

現実と向き合うこと。

他者の言葉に耳をかたむけ、冷静に判断すること。

伝統や、社会への理解。

受け止める強さ。

そんなことが大切なタイミングです。

※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため、月の入るハウスが変わり、今回は西洋占星術では水瓶座ですがインド占星術では山羊座の満月です。

--------------------------------------------------

ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。


2.お知らせ
[HP限定一万円プレゼント ]

沖縄の美しい海がもたらしてくれる珊瑚の微粒子「ボディパウダー」。

優しい海風のような香りでお肌を包み、さらさらに保ちながら汗や匂いを吸収します。日常の紫外線までカットするすぐれものが今月のプレゼントです。詳細>>

○汗疹の予防、対策に

○街での紫外線カット対策に

○夏のさらさらボディパウダーに

○汗をかく部分を清潔に保つために


[マルシェ出店]

9月9日(土)、10日(日) ◇ 羽根木マルシェに出店します ◇ 詳細は後日お知らせします

[Atelier MOONSOAPにて ]

◇ Tammys Treats 展  開催しております ◇ ~8月27日まで

タミーズ・トリーツは、Friendly, Fair and Fashionableをモットーに、作り手も買い手も幸せになれる、エシカルライフスタイルブランド。ひとつひとつ手仕事で作られたカラフルでポップな作品の展示販売をします。詳細>>

8月19日(土) ◇ ホリスティックハーバルリーディング ◇ 13:00-16:00


内容 : ハーブとアロマのメッセージから本来の自分を優しく見つめるホリスティックハーバルリーディングを Lilia さんをお招きして開催しています。 詳細>>


8月17日(木) 
女神のカラーセラピーと癒しのオイルのハンド&鎖骨ケア14:30-16:30



内容 : カラーセラピーリーディングで作るブレンドアロマオイルを使って、セルフマッサージを学びながらリラックスしたひとときを。詳細>>

開催日時 817() 14:3016:30

ご参加費 4000(スパイスチャイつき)

お申し込み・お問い合わせは

メール tarainbow626@gmail.com まで


月27日(日) ◇  カードリーディング Peanuts Yoko  11:00-

内容 : Peanuts Yokoのリーディングではカードを通しご自身が答えを見つけていけるように
アドバイスするを心がけています。カード以外にも見えたり感じたりするイメージも
お伝えする場合もあります。初回の方にはチャクラバランスを見たり数秘術なども
用いてリーディングさせていただきます。

30min ¥3000
②11:40〜12:10 
③12:20〜12:50 
残り2枠 ご予約可能です。

ご希望の方は info@peanuts.work または インスタグラム @peanuts_ten DMにてご連絡ください。


3.『花葉月果(かようげっか)』 


『花葉月果(かようげっか)』 第三十六話 



「リトリート 〜屋根のない診療所・軽井沢編」

 

Retreatritríːt]: 退却や後退。隠居、隠居所、隠れ家。または避難、避難所という意味の英語。キリスト教の修養会では、静想・退修・静修などとも訳し、一定の期間、静かな場所に退いて、講話を聞き、聖書を学び、黙想・祈りなどをすることを指す。リトリート。

 

***


(第三十一話 続き)

そんな、自由・平等・博愛に関する彼の解説を聞きながら

私はアネモネ院の奥に、2階に通ずる階段があるのを目の端に認めました。

 

よくよく目を凝らしてみると

廊下の奥の方に、小さな採光用の窓があり

ほんのり明るくなっているその横から、

 

和室の欄間飾りのような彫りの入った木製の手すりが急な勾配で上へ向かっていました。

「どうしてもあの階段を昇ってみたい」

咄嗟にそう強く思いました。

 

 

ご夫婦に、

「あのー、、、 少し奥に階段があるようなのですけれど

どうしますか?昇ってみますか?」

と訊ねたところ

 

奥様からも即座に

 

「昇ってみましょう!」

 

というワクワクしたお返事をいただいたので

私も心が急に勢いづいて

「はい!」

とマリアンヌの絵の前を離れ、廊下の奥へとずんずん進んで行きました。

フランス出身のご主人も何も言わず

黙ってついてきます。

 

口を開かない時の彼の横顔は彫刻のようで、怒っているのか

 

嫌がっているのか、それとも怖がっているのか

 

全く見当もつかないのですが

 

それでもご主人はいつも一緒にいてくださることから

 

きっとこの場を楽しんでおられるに違いない、と都合よく私は解釈するのでした。

 

「ジョンレノンは」

と階段を上がりながら奥様が言いました。

 

「二手橋を渡ってこのアネモネ院へ来ていたのよね?」


私が生まれる前の時代の出来事。

私の母が夢中になっていたあの英国のバンドのことを

実はあまり知らないなあと思う私でしたが

 

「そのようでしたね。」

 

とわずかな知識を頼りに答えました。

階段の壁面にはまだ色彩の残る、ウィリアムモリスの植物柄のウオールペーパーが

 

一段一段丁寧に貼られており

 

和と洋がまさに折衷している100年前、大正時代の独特の感性に触れるのでした。

 

「今日、アネモネ院に来る途中も、橋を渡ると、空気が変わったわよね。」

 

と、階段を一段一段急ぐことなく昇りながら

 

奥様が言いました。

 

私はハッとしました。

その言葉と同時に、階段の中腹に差し掛かった私の周りの空気も

 

ちょうど一瞬にして変わったのが如実に感じられたからです。

 

「わかります。」

 

私はこの突然の変化に身を固くしながら、短く答えました。

 

そして

 

「橋を渡り終えて、ノーマンレーンに入った途端、全然違う空気になりましたよね。」

 

と、今日、皆で来た道を思い出しながら言いました。

軽井沢の道々には、ヨーロッパの街のように名前がついていて

 

私たちはその道の名前を頼りに

 

ここまで来たのでした。

 

ジョンレノンがアネモネ院へ通った二手橋のルートではなく

 

気づくと私たちはずいぶん南回りをして、別の橋を渡って

 

ここまで辿り着いていたことにも、この道の名前から気づいたのでした。

 

(続く)
 


by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

軽井沢アネモネ院での

アーユルヴェーダのトリートメントのご予約を受け付けております。

人気の投稿