満月レター 12/8

    

こんにちは、MOONSOAPです。冬至に向かって日暮れが早く、夜の長い日が続きます。早めに家に帰り、キャンドルを灯してくつろぎたくなります。そして寝る前に、お風呂でよい香りをたっぷりと吸い込みながら温まり、ゆったりとしたひとときを過ごせるのもこの季節ならではでしょうか。


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1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


12月8日、13時9分に満月を迎えます。

ここ数年、木星と土星が強い配置が続いています。

木星も土星も、社会の大きな流れを司る惑星で、このふたつが強いということは、社会が大きく動く時でもあるのですが、今年の夏ごろから木星も土星も逆行していました。

大きく動こうとする力と、逆の方向に向かう力が拮抗して、いろんなことがスムーズではなかったり、バランスを欠いた世相になりやすい配置だったといえます。

でも土星は10月下旬、木星は11月下旬、前回の新月あたりからやっと順行に戻りました。

このふたつが順行に戻ったということは、いろんなことが順当に進み始めそう。

コロナと共存しながらいろんなイベントなども行われたり、前と同じとはいかなくても日常が戻りつつある今日このごろ。

私もこの冬はライブに行ったり、人と集まったりする機会が戻ってきています。

あと、今回の満月は、牡羊座で強い月と逆行している火星がほぼ同じ度数で重なります。

月と火星の重なりは、インド占星術では「チャンドラマンガラ」というヨーガ。

行動力、実行力があると言われている組み合わせです。

心に火がつくというのでしょうかね、迷っていたり、なんとなく保留にしていたことを実行に移すような、そんな背中を押してくれるようなタイミングにもなりそう。

もし迷っていてやっていないことがある人は、ぜひこの満月に行動に移してみてください。

今年もあと1ヶ月。

よい年末になりますように。

日本建国図(C)清水俊介先生。

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ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。


2.お知らせ
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3.『花葉月果(かようげっか)』 第二十八話

「指輪物語 〜原宿竹下通り編」 ※軽井沢編は今回お休みとなります。

 

なるほど世の中には危険が満ちみちています。
 そしてあまたの暗黒の地があります。
 しかし、美しいものもまだたくさんあるのです。
 そして今やすべての国にあって、愛は悲しみと混ざり合っているのですが、
 それだけに愛はいっそう強まっているのかもしれません。

 

JRR・トールキン(1892~1973) 『指輪物語(The Lord of the Rings)』より

 


生涯において、あまりTVを見ていない私ですが、


もう30年以上も忘れられない、TVドラマの1シーンがあります。

いわゆるトレンディードラマと言われていたもので、家族でゆっくりと時を過ごす夜に流れていたと記憶しています。

部長、と皆に呼ばれるサラリーマンの男性が彼の何かのお祝い(おそらく昇進か誕生日)で、お店で賑やかに皆でお酒を飲んでいるシーンでした。

 

彼の部下のうちの一人が、「部長、この度はおめでとうございます。ここで私から部長のために手品をひとつ。」と、にっこり笑いながら言います。

 

そして部長のしていたネクタイを外し、おもむろにジョキンと真ん中からハサミで切ります。


皆がびっくりして見守る中で、3、2、1

とカウントののち、誇らしげに同じ柄の新品のネクタイを封筒の中から取り出します。

 

「部長はお気づきでなかったかもしれませんが、そのエルメスのネクタイは偽物です。今回、手品で本物のエルメスのネクタイになりました。」

と言い、にっこり笑って部長に手渡します。

サプライズも兼ねた昇進祝いの、粋なプレゼントでした。


ところが部長はいきなり立ち上がり、部下の頬っぺたを思い切り殴りつけます。

 

そして、拳を固めて泣きながら「なんてことをしてくれるんだ!」と激怒します。

 

喜んで貰えるとばかり思っていた部下は、頬っぺたを押さえ、呆然として部長を見上げます。

 

部長は怒りと涙で声を震わせながら、

 

「このネクタイはなあ、このネクタイはなあ、子供たちがお金を出し合って買ってプレゼントしてくれたものなんだよ!偽物かどうかなんてどうでもいいんだよ!世界で一本の、大事なネクタイだったんだよ!!それをお前は、なんてことをしてくれたんだ!!」

 

と叫びます。そして涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔のまま、宴席を後にし、夜の街へ飛び出します。

 

そんなシーンでした。

 

小学生だった私は、エルメスというものが価値のあるブランドであることを

その場でなんとなく理解しました。


何年か前に小学校に上がった娘が

 

とある春休みに、竹下通りに行ってみたいから、と

お友達と一緒に原宿へ出かけていったことがありました。

夕方、帰ってきた娘は

 

「ママに似合うものがあったよ!!」

と目をキラキラさせながら袋を開けて

 

青いボンボンのついた小さなピアスと

小さなガラスのはまった銀色の指輪を私にプレゼントしてくれました。

 

生まれて初めての竹下通りで、

 

大きな虹色の綿飴を食べたり、カラフルなジュースを飲んだりしながら


きっとたくさんの買いたいものがある中で

 

小銭を数えて、彼女が選んでくれた雑貨屋さんの指輪。

 

その時から、その指輪が

私の一番の自慢の指輪になりました。

***

 

今年10歳になり、随分と大人になった娘ですが

今でも私が誰かとの話に夢中になっていると、

急に真顔で左手の指を覗き込んで

 

「ママ今日は何の指輪しているの?」

と必ず尋ねます。

 

ハッと我に返り

「みーちゃんにもらった指輪だよ、ほら。」といって指輪を娘に見せると

彼女は満足げにニンマリとし、再び私の隣でニコニコになります。

 

***

大人になって

 

いつか彼女の指にダイヤの指輪が光る日が来たとしても

おんなじ気持ちで私が何の指輪をしているか

 

時々確認してくれたら嬉しいな、なんて思います。




そして、半分にちょん切れてしまったネクタイを嘆いているお父さんを見た

彼の子供たちは

 

「お父さん、本物のエルメスさすがだね、とっても似合うよ。

いい部下に恵まれてよかったね。」と笑顔で言っているんじゃないかな、

 

と勝手に思っています。

 

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by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 2022年最終トリートメントを100年前と100年後が併存するAppartment Monparnasse  atelier asha 211で受け付けております。

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