10/10 満月レター

     

こんにちは、MOONSOAPです。そろそろ肌寒くなってきました。クローゼットの奥にしまう夏物の衣類。そして1年ぶりに再会する衣類。1年しか経ってないですが、懐かしい気持ちになります。


Today's MENU

1.MOON LETTER
2.お知らせ
3.花葉月果(かようげっか)

Contents

1.MOON LETTER 


満月「優しさと正しさ」~


1010日朝555分、なんだかキリの良い数字が並んでいるときに魚座で満月を迎えます。

 

惑星の配置は、前回の新月から変わった点といえば水星が順行に戻ったぐらいですが、10月の満月はハンターズムーンと言って非常に強い月明かりになるそうです。

 

ちょうど日の出の10分前ぐらいの時間なので、強い光の月が西の地平線に消えてゆくとき、東からは太陽が登る……

晴れていれば素晴らしい眺めになりそうだなぁと、想像しただけでうっとり。

 

今回の満月は、そんな感じで月と太陽がちょうど入れ替わるような、そんなタイミングに感じられます。太陽は乙女座に、月は魚座にあり、ふたつの相反するものがいっとき、ふわっと共存するような感じでしょうか。

 

「正しさと優しさ」とか

「今あるもの」と「次の世界」とか。

 

交差するときだし、移り変わってもいくんだけど、どちらも美しい、というような。

 

この日は祝日でもありますし、秋の良い季節、よい休日をお過ごしください。

 

日本建国図(C)清水俊介先生。

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ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。


2.お知らせ

【Atelier MOONSOAP より~machi さんのイラスト原画「月と植物」展~

月の満ち欠けと植物には深い関係があります。柔らか透明な光で、花や葉、

果実を優しく照らしだし、包み込み、そして何よりも生命体の水分、

すなわちみずみずしさに影響しています。

「月と植物」の世界をイラストレーター machiさんが描いてくださいました。

繊細でみずみずしい筆致や美しい色彩ハーモニーをぜひご覧ください。

場所  Atelier MOONSOAP 

日時 2022年10月7日〜11月7日


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頭皮がすっきりと軽くなる心地よさをどうぞ味わってください。


3.『花葉月果(かようげっか)』 第二十五
「リトリート 〜屋根のない診療所・軽井沢編」


Retreatritríːt]: 退却や後退。隠居、隠居所、隠れ家。または避難、避難所という意味の英語。キリスト教の修養会では、静想・退修・静修などとも訳し、一定の期間、静かな場所に退いて、講話を聞き、聖書を学び、黙想・祈りなどをすることを指す。リトリート

***


古いラベルのインク壺を見ていると

 

突然に、昔読んだ宮沢賢治の文章 *の一節が思い出されました。

“これらは二十二箇月の

過去とかんずる方角から

紙と鉱質インクをつらね

(すべてわたくしと明滅し
みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ

そのとほりの心象スケッチです。“


大正十三年に書かれたこの文章の中のインクをつらね” という言葉が

とても好きで、インクというものに憧れを抱いていた

少女時代の自分も思い出されました。

記憶の中で夢見ていた世界が

時を超えて目の前に広がっているのは

とても不思議な気持ちでした。

 

目に見えて、手に触れることができる、

 

そして視覚を失っても

 

五感で確かに感じることができる、

それだけ条件を満たしているにも関わらず

 

幻のように思えるこの場所。

“かげとひかりのひとくさりづつ“

明るさと暗さがひとしく本来在るように

 

静かに密接に同居しているこの空間。

 

時々私に直接話しかけてくる

アネモネ院という不思議な建物の中にいて

 

私は手も足も出せず

ただ丸まってなにか自分のまだ見ぬ大きな世界に向かって耳を澄ます胎児のような

 

安心した気持ちでもありました。


***


室内の薄暗さに目が慣れてくると

 

途端に窓から見える外の世界の眩しさが際立ちます。

 

 

さっきまでそこにいたのに、もう遠い世界のような

目の前にあるいつもの世界。

秋になり、ようやく白から緑に色を変えたアナベルという紫陽花*を、

 

窓の外の明るい陽だまりの中に眺めたあとに

 

ゆっくりとそこに背を向けて

 

暗闇に再び目を慣らし、建物の奥へと進んでゆきました。

 

 

***

しっとりと静かな木製の長い廊下には

 

布張りの古い椅子が置いてありました。

 

そして、その壁に

 

 “ MEDAILLE DE LA FAMILLE FRANCAISE ” と書かれた

 

一枚の大きな絵がかけられていました。


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*宮沢賢治『春と修羅』より
*
軽井沢はその冷涼な気候により、紫陽花が夏中咲いている。しかしながら厳しい冬を越せる株はアナベルという白い花の品種のみ。


by 池田早紀 "Ayurveda for your life" 

軽井沢アネモネ院 2022年のトリートメントは10月末までのご予約となります≫

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