満月レター 8/12
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こんにちは、MOONSOAPです。太陽の光を浴びて、カラカラに乾いた植木鉢に、朝夕、せっせと水やりをすると、植物はぐんぐんと伸びていきます。動物は、水分や飲食を求めたり、排泄したり、忙しく動き回るのに、植物は、たんたんと、エレガントに成長しているように見えます。美しい姿です。
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8月12日10時36分、山羊座で満月を迎えます。
惑星の配置は穏やかで、まんべんなく、いろんな要素があり、それを俯瞰しているような感じの配置です。
この満月のキーワードは
『バランス』
なのかな、と思います。
例えば仕事が非常に忙しいとか、
特定の対人関係にどっぷり、とか
自分の本来あるべきバランスが崩れていたとしたら、いろんなことが無理なくバランスよく存在したり、動いたりするために、自分を調整するような、そんなタイミングのように見えます。
なにかに突出せず、自分が一番心地よいバランスを見つけてみるとよさそうです。
そうそう、月に近い度数に土星があり、もしかしたらこの満月のタイミングで少し内省的になってしまうかもしれません。
でも、不安な気持ちになったら、あまり深く考えず、ここでも自分が一番『心地よいバランス』を探してみると、案外シンプルに解決しそうです。
※西洋占星術とインド占星術では春分点の度数が違うため満月・新月の星座が変わることが多く、今回は西洋占星術では水瓶座ですがインド占星術では山羊座の満月です。
日本建国図(C)清水俊介先生。
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ゆきさんの占星術についてもっと知りたい方は、「hoshi-note」もご参考ください。
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3.『花葉月果(かようげっか)』 第二十四話「リトリート 〜屋根のない診療所・軽井沢編」Retreat[ritríːt]: 退却や後退。隠居、隠居所、隠れ家。または避難、避難所という意味の英語。キリスト教の修養会では、静想・退修・静修などとも訳し、一定の期間、静かな場所に退いて、講話を聞き、聖書を学び、黙想・祈りなどをすることを指す。リトリート。***昔は修道院だったというこの場所のことを
私は思いました。
“また恐らくこのご婦人が誰だかご存知でしょう。私にはまるでわかりません。”
という声は
物言わぬ古い大きな建物、アネモネ院の声なのでした。
そして、このご婦人というのは何方のことを指しているのでしょうと
私は再び首を傾げました。
この、目に前にいるマリア様のことではない、ということだけは私にもわかりました。
そのように考えている短い間にも、地球の自転にともない少しずつ陽の角度が変わり
マリア像の表情がゆっくりと明らかになりました。
私は驚きました。
そのお顔に、男性的な猛々しさをみとめたからです。
人を諫め、正す厳しさがそこにはありました。すこし怖いような気もしてきました。
しかし眺めていると自ずから内省を促され、背筋を正されるようなそのお顔がこのアネモネ院にあることに、非常な納得をしたのでした。
ここにある安心感の源は、これなのだろう、と
思いました。
***
視線を再び建物の中に移すと
外の眩しさとの対比で急に視界が暗くなり
目が見えるようになるまで少し時間をかけて待つことになりました。
視覚を失った状態でアネモネ院を感じることは
再び新鮮な体験でした。
微かな、しっとりとした古い木造家屋の香り、
床を踏むたびにたてる、みしりという微かな音、
頬に感じるガラス越しの淡い光の質。
触れているひんやりとした真鍮のドアノブの使い込まれてすべすべとしたその感じも
視覚を失った今、全てが急に迫り来るようなのでした。
この建物はなんなのだろう。
それが夢ではなく確かなものであることが
幻のように儚く見えるのに
私にはなぜか、涙が出るほど嬉しいことなのでした。by 池田早紀 "Ayurveda for your life"
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