満月レター 4/19


庭の三つ葉通草(ミツバアケビ)の花です。
こんにちは。MOONSOAPの児玉です。

東京は春たけなわになってきました。先日は物干し竿に干したタオルに、桜の花びらがついていました。桜の木は、初夏の沖縄で新緑をまとい、春先の北海道で小さく固いつぼみをふくらませています。

北海道では、この時期でも、雪の降る日があります。このころ、同い年の従妹と二人きりで祖母の家で留守番をしていました。苫小牧に出かけた祖母や叔父、伯母、従兄妹たちが帰ってくるのを待っていたのです。

「ご飯はもう食べたからいいっしょ。おやつは苫小牧で買ってくるから、待ってなさい。危ないからガスは使わないでね」と口々に言い置く祖母と伯母に「はいはい、分かったから」と生返事をして、従妹とトランプゲームの本を片手に、新しいゲームを試していました。

苫小牧に行くからといって、そうやすやすと喜んで行くわけないべさ。小学校高学年になった私たちは大人ぶってみたかったのです。

祖母の家は、北海道南部の日高山脈の中にありました。そこから「苫小牧に買い物に行く」のは一大イベント。たとえば学校で、「この前の日曜日、苫小牧に行ってきたんだ」と友達にちょっと自慢気に言えることですし、高校生になり、異性と二人きりで「苫小牧に行った」となれば、あの二人はつき合っているんだな、と思うのです。

山奥の祖母の家から苫小牧までは、夏は車で片道1時間半弱(信号がほとんどないので1時間を切ることも)、雪道の冬は2時間以上。春の道路は、日影はアイスバーンで、日向は乾いているまだらの状態で、時間が読めません。往復と買い物する時間で、おおよそ半日以上は従妹と二人きりです。

しばらくして、「ねえ、お腹空かない?」と従妹、「うん」と私。近くにコンビニなどありません。「川のそばにあるあの店」と呼ばれている商店は、子どもの足だと歩いて2時間か、それ以上かかります。そもそも歩こうなんて誰も思いません。父や伯母が小さい頃は、馬車で通った道です。

「なんかないかなあ」と二人で、冷蔵庫や戸棚をのぞいても、めぼしいものはなし。あったのは、炊飯ジャーにあるご飯。「うちのばあちゃん、ご飯に牛乳かけて食べるんだよね」と従妹。彼女の家は乳牛農家です。「どやってさ?」「いやなんも、お茶漬けみたいにして、お湯のかわりに牛乳をかけるのさ」「ええ?ホントかい」と私。そこで、冷蔵庫にあるもので、ご飯と相性がよいものを研究しました。

漬物や梅干し、卵、筋子やばらこといったベーシックなものから、牛乳や『リボンシトロン、ナポリン』(*1)、『ヤクルト』、『ジンギスカンのたれ』まで、それぞれをほんのちょっぴりのご飯に混ぜて、ふざけながら食べました。

結果、『よつ葉バター』(*3)を熱々のご飯に溶かして、海苔の佃煮『ご飯ですよ』を混ぜるととても美味しいことを発見!

皆が帰ってきてからその話をすると、「はんかくさいんでないかい(*2)。ご飯がもったいないべさ。だから素直に苫小牧へ行ったらよかったんだわ」と大人たち。

そういえば大人になってからはやってないな、と、ご飯にバターと海苔の佃煮を混ぜて、夫と娘に食べさせたところ、「なかなか美味しい」と好評。牛乳かけご飯の話をすると、たいていの人は引くのですが、「ご飯に牛乳とお砂糖をかけたらスイーツだよ。シナモンを振ってもいいし。全然おかしくない」とはイギリスに留学していた友人。こちらはまだ試す気にはなりません。

どうしようもなく腹ぺこで、条件が限られた時に美食の鍵はあるようです。

(*1)1909年から発売されている、北海道を中心に普及している清涼飲料水。北海道の夏の来客時の定番でした。昭和時代のカルピスのような存在です。さわやかな甘さで北海道の大地を吹き抜ける緑風のようなサイダーです。
(*2)北海道弁で、ばかだね~、しょうがないね、などといった意味。
(*3)祖母の家の周囲には、日用品や食料品を買うスーパーがありません。そのため、小さなトラックが食料品やちょっとした日用品を売りにきます。そこで入手できるのは選択の余地なく、バターは『よつ葉バター』で、牛乳は『よつ葉3.4牛乳』だったのです。


Today's MENU

1.マーケット情報
2.製品・キャンペーン情報
3.MOON LETTER
4.この時期のセルフケア


Contents

1.マーケット情報 

2019年4月20日(土) 10:00~16:30 
東京 青山・国際連合大学前広場 ファーマーズマーケット
マーケット価格にて、お買い物できます♪


2.製品・キャンペーン情報
<4,5月の1万円プレゼント>

4,5月は「クインタプルバリア スターリーフォレスト 15ml」と「スターリーフォレストの香りのバスソルト 1回分」のプレゼントです。ショウガ、ローズマリー、レモン、パイン精油の調合で、星降る夜の森を歩くような爽やかさに、どこか深みのある落ちついた香り。たくさんのカオリンクレイを配合してマット感とスタイリング力を出しています。少し粘土っぽいようなカオリンクレイの香りが強いのですが、クレイがない場合はこのバスソルトのような香りがします。スターリーフォレストの香りをぜひ、バスルームでお楽しみください。

3.MOON LETTER

十二星座、それぞれの個性との調和は、楽しく生きるカギ。月を意識すると、いつしか月が訪れる星座との美しいハーモニーが生まれます。





月のある星座の方向から、この時期にふさわしいケアをお伝えします。ご興味のある方は「月と星座について」も併せてお読みください。


20194192013分、満月。天秤座の方向で、月は最高潮に満ち、欠けていきます。相手の事情をよくくみ取れるときです。ここはすぐ結論を出さずに対話を深めるとき。相手の表現したいことの裏側にある思い、または決して表には出せない思いにまで手が届きそうです。その思いをありのまま受けとめた時、人間関係が大きく好転します。芸術に深くふれる時期でもあります。(ユエ)

4.この時期のセルフケア

スメハラ?


ある会社の男性の上司が「キティちゃんに似てるね」と、部下の女性に話しかけたら、「それってセクハラです!」と言われたそうです。「まいったよ、これってセクハラになるの?」と聞かれて、答えに困りました。こちらにその気がなくても、相手が嫌がらせだと思ったら、ハラスメントになってしまう風潮です。かと思えば、「お前、臭いぞ!」と周囲から言われる男性は、「そんなことないですよ!いい匂いって言われるんです」と。別の部署にいるゲイの男性から「いい匂いね」と褒められるのだそうです。この場合は、いわゆる男臭さをどう受け止めるか、にかかっています。香りの好き嫌いは、瞬時に判断されるもの。ちなみに、タバコを吸わない私は、嫌煙派にみられがちですが、タバコの香りは好き。煙の気を使ってくれるなら、隣で吸っていてもOK。これは、父がタバコを吸っていたからでしょう。ヤニの香りがする指は、やさしい記憶を開いてくれます。


ビオパフューム 『ホワイトジャスミン』


もし女神が人の姿でこの世を過ごしていたとしたら、こんな香りかも。女神といっても、自然と共生する人々が敬ってきた大地母神です。華やかでありながら、叡智を備え、情緒が安定していて…。タイでは、小さくて白い可憐な花を水に浮かべて、水に香りを移します。花をさまざまに楽しむ知恵が、あちこちでみられるのです。ビオパフュームで南国の風を感じて爽やかな初夏をお迎えください。

ビオパフューム ホワイトジャスミン』 スプレータイプ30ml ¥5,400 (税抜 ¥5,000) 30ml 原材料:植物由来エタノール、天然香料/ロールオン5ml 原材料:有機マカデミア種子油、有機ホホバ種子油、天然香料
◎天然香料の内訳 トップノート:木蓮(マグノリアチャンパカ)、檸檬(レモン)、橙(ベルガモット)ミドルノート:茉莉花(ジャスミンサンバック)、橙の花(ネロリビガラード)、イランイラン(カナンガ)、甘橙(スウィートオレンジ)ラストノート:白檀(サンダルウッド)、インディアングラスの根(ベチバー)、霍香(パチョリ)

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