ボタニカルリップグロス発売(11月~)


くちびるにつけるリップグロスも、植物色素で色づけられたら。
そう思い立ったのは、2012年。やっとできあがり、201711月にお届けできます。
 
植物色素だけの赤は、やさしい色み。でき上がったカラーは「ルージュ」と表現しましたが、このグロスは本来のくちびるの色を引き立ててくれます。
 
バラやチューリップ、ゼラニウム。地上には赤い色素で花弁を広げる花が多くありますが、それらはすべて水溶性色素。色は水に溶け落ちてしまいます。くちびるに色味をつけるグロスにするには油性でなくてはなりません。さてどうしたものか、とあれこれ試作をくり返した五年間でした。

開発当初から考えていたのは、紫根(シコン)。江戸時代には「紫雲膏」という火傷の治療に用いられたこの植物は、肌荒れを治しながら、くちびるをほのかに赤くします。紫根だけでは色のハーモニーがだせません。他にないか、と探してからが長く、やっと出会えたのが、ビーツ。北海道では「ビート」と呼ばれるビート大根の色素です。お料理で煮込んでも色褪せることなく、鮮やかに発色したままのビーツ。つけてみると、控えめなピンクがくちびるを染めます。

紫根とビーツ。 二つの植物を工夫して色素を引き出すことでMOONSOAP発のルージュカラーを作りました。でき上がったカラーを手にすると、ボルドー色の赤、ワインのように紫がかった赤がつややかに輝いています。植物色素だけでここまで赤くなるなんて、とうっとり。ですが、見た目のままの色がくちびるにつくわけではありません。つけてみると、やわらかに赤みが色づく、といった具合。顔色を良くするカラーです。ふだん使いにはこれだけで、フルメイクのときには重ねてお使いください。

左:『ボタニカルリップバーム』 右:『ボタニカルリップグロス』

ちなみに『ボタニカルリップバーム ピンクペッパー』をつけると本当にうっすらしか変わらないのですが、『ボタニカルリップグロス』を塗るとくちびるの色が明るくなり、顔色が良くみえます。上の写真は白い紙に塗った両者の比較です。
 
くちびるは、ほかの肌と違って皮脂腺も汗腺もなく、つい舌で舐めることもあり、乾燥しやすく、いったん荒れてしまうと元に戻りづらいところ。保湿と栄養を与えるこまめなスキンケアが必要です。また、食べ物と一緒に口に入ってしまうものですから、やはり良質で、美味しそうな方がいい。くちびるは、食べ物を入れる扉ですから、香りや触感に敏感です。

色味を決めたところで、くちびるを保湿し、栄養をいきわたらせる作業にとりかかりました。保湿には、なんといってもひまし油です。砂漠の黄金。乾きに強く、抗酸化成分がたっぷりのひまし油。砂漠地方で古代より広く愛用されるひまし油は、くちびるにつやつやな輝きを与えます。

ここにミツロウを。ミツロウは、紫外線や乾燥などの外気からくちびるを保護します。なにしろミツバチたちが赤ちゃんとハチミツを守るために自ら作り出して使うものですから。さらに、シアバターとマカダミアナッツ油、ハチミツを加えて、たっぷりとくちびるに浸透させ、細胞に水分を保つ丈夫さを与えます。カカオバターがいかにも美味しそうな香りを放ちながら、長時間くちびるを保護します。

これにバニラのような甘い香りのベンゾインと、果実味あふれるジューシーなグレープフルーツが楽しげに、MOONSOAPのルージュカラー『ボタニカルリップグロス』のすこやかに美味しい世界を広げます。くちびるのケアが楽しみになるリップグロス、できあがりました。

これなら、寝る前につけるリップケアにもなります。

くちびるが、つやつやぷるん、となります。

詳細HPはただいま準備中です。

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