世界の果てまで / Kids and Art, Singapore(Ayumi)

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様々な国の、日常の空気を感じられる日記です。
MOONSOAPとつながりのある方々に執筆をお願いしています。
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By Ayumi
2012年よりシンガポール在住。
ベトナム系フランス人の夫と、この春3人目の女の子が生まれ、
3人の子育てをしながら、常夏生活を満喫中。趣味はお菓子&パン作り。
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先日、シンガポールアートミュージアム、通称SAMと呼ばれている施設に行きました。

本館ではなく、別館で開催されている企画展を見たかったのです。毎年、この季節に、子供たちがアートに触れることが出来る体験型展示企画展が開催されています。ちなみに別館は8Qと呼ばれています。所在地、8 Queens streetに由来しているのでしょう。


話は戻って、今年の企画展のテーマは「imaginarium」でした。

アジア各地で活動するアーティストの作品を、見て、触って、創作してと、未就学児から小学生が「imaginarium」をたっぷりと楽しめるアートな仕掛けに溢れていました。

子供たちは、「これとこれを見たい!」と勝手にピックアップしていましたが、規模的に、すべてを鑑賞するのにちょうど良いサイズで、最初の「見たいものリスト」そっちのけで、興味ある作品に食い込んでいく姿が印象的でした。


美術館では、子供にとって大人の解説ほど不要なものはないでしょう。思ったこと、感じたことを、素直に、シンプルにアウトプットしていました。「これはなんだろう」と感じる段階をすっ飛ばして、「こう思う!」とか「ここが面白い!」「~みたい」と思うことが日常のインプットとはまた少し違っていて、受け取るこちらもワクワクとした時間でした。


こちらの建物は、かつては学校として利用されていたそうです。かつては教室だったスペースに、机と椅子ではなく、今はアートが並んでいます。閉ざされた教室のドアは、きっと今も昔も同じ。でも、今、ドアをいざ開けると、思いもよらないアーティストたちのメッセ―ジを想像する場が広がります。

新しい時代の表現と、校舎の面影。
懐かしいような、前衛的であるような。

大人はいろいろな時代を行き来してしまった週末の昼下がりでした。

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